くさみ医療村新築工事
<コンセプト>
分棟となっている6診察科+薬局が、駐車場とデザインを共有し、一っの集落を形成している。 医院を患者と医者の心の触れ合う場と位置付け、安らぎと明るさを持つ空間づくりを目標とした。
<地域貢献とは何かを 考えて>
平川 輝行(くさみ医療村建築主)
縁あって朽網に住んで28年。国道10号線に面した1,000坪の土地をどう活用したらいいか、義父に相談されたのが、このくさみ医療村の始まりでした。私はドクターではありませんが、大学で生理学を教えている関係で、地域のみなさんに喜んでいただけるような医療を中心としたコミュニティの場にしようという考えが浮かんできました。最初の1年は、医療コンサルタントに相談したのですが、なかなか進展せず、ある人の紹介で、私の思いを形にしようと・小川さんにたたき台をつくってもらいました。これをもとに、各科のドクターが集まり、明るく温かな医療空間をつくることができました。将来は、高齢者が楽しく集まって暮らせる地域福祉の場をっくりたいと夢見ています。
●所在地/福岡県北九州市小倉南区朽網東
●建築主/恵良興産
●用途/病院・薬局
●構造・規模/S造、地上2階
●延床面積/871.72m2
●施工/倉重工業
●竣工/1999年6月
●写真撮影/総合写真